お酒を飲みすぎると脳にも異変が!?
アルコールを飲みすぎると"肝臓に影響が出る"と言うのは有名な話だけど、脳にも影響があるというのは知ってるかな~?
実は、アルコールの過剰摂取を続けていると、脳の機能障害にも繋がるんだよね。
このページでは、意外と知られていない脳とアルコールの関係について、しじみ猫が解説するよ。
脳とアルコールの関係性とは?
大脳には有害な物質をブロックする血液脳関門と呼ばれる、脳の関所のようなものがあるんだ。
これは中枢神経の恒常性を保つために、血液から大脳へ有害な化学物質や異物が進入しないように防御する役割を持っているんだよね。
でも、分子量が500以下の物質や、脂溶性の物質は通してしまうという弱点があるんだ。
察しの良い人は気づいちゃってると思うけど、アルコールの分子量は46.07なんだ・・・。
更にアルコールは脂溶性・・・つまり、血液脳関門を抜けてしまい大脳がダメージを受けてしまうって事。
これが大まかなアルコールによって起きる、脳への影響の流れなんだ。
次は大脳がダメージを受けるとどうなるのか?ここら辺を詳しく解説して行くね。
アルコールが脳に与える影響は・・・ありがちなアレ。
では具体的にはどのような場所に影響が出て、どんな症状が起きるのか?例を挙げて解説するね。
脳には思考や理性を制御する役割を持つ"前頭葉"という部分があるんだ。
この前頭葉が乱れると・・・【大きな声で話す】、【普段は言わないことや秘密を話してしまう】、【奇行を行う】といった、平常時は理性で抑えていたものを開放してしまうんだ!
『お酒を飲むと人が変わる』なんて良く言うけど、実は日頃から抑えている"本来の姿"が出てきただけだったりして!こわーっ!!
また、アルコールの影響は前頭葉だけじゃなく、小脳にも出てくるんだ。
小脳は平衡感覚や正確な運動、知覚機能を司っているんだけど、これがアルコールで麻痺すると【千鳥足になる】、【手先の細かい操作が出来なくなる】、【呂律が回らなくなる】と言った事になっちゃうんだよね。
身に覚えがある人もいるんじゃないの~??
まだまだある!アルコールの影響
【お酒を飲んで酔うと同じ話を繰り返す】、【帰宅するまでのことが思い出せない】、【何かを思い出そうとしても思い出せない】なんて事もあるよね。
それは、アルコールが脳の中で記憶を司る海馬というところに影響を与えるのが原因なんだよね。
海馬は一時的に物事を記憶する短期記憶と、それを保存する長期記憶という2つの機能を持ってるんだ。
この短期記憶がアルコールの影響を受けていると、一度話したという記憶を保存することが出来ず、話を繰り返しちゃうんだよね。
でもそんな状態でも『起きたら家にいたんだよね~。昨日の記憶は一切無いけど・・・』なんて事もあるよね。
"家に帰る方法"は、最近の出来事の短期記憶じゃなくて、長期記憶として脳に長期間保存されているんだ。
ちなみに、この長期記憶に分類されるのは、4つだよ。
動く・食べる等の【手続き記憶】、学習して覚えた【意味記憶】、個人の経験や思い出の【エピソード記憶】、先入観が関係する【プライミング記憶】
"家に帰る方法"は【手続き記憶】や【エピソード記憶】に分類されるよ。
つまり、短期記憶(昨日の出来事)は酔っていて記憶が曖昧になったとしても、長期記憶(自宅までの帰り道)は残っているので、無事に家に帰れる~って事だったんだよね。
ただ、ゴミ捨て場なんかで寝ちゃってる人は、長期記憶を脳から引き出せないほど飲みすぎちゃったんだろうね・・・。
お酒を飲んでも脳にダメージを与えないようにするためには?
これまで解説した様に、泥酔すればするほど脳はダメージを受けるんだ。
さらにこれが長期にわたり続くようだと・・・小脳や大脳が萎縮するという恐ろしい症状につながってしまうんだよね。
小脳の萎縮は歩行障害を引き起こし、大脳の萎縮は認知症やうつ病の発症リスクを高めるといった症状が出ると言われているよ。
分かり易い例を挙げると、人間は30歳を境に脳の萎縮が始まると言われているけど、"大量の飲酒を続けている人"と"そうでない人"では差があることがわかっているんだ。
そうはいってもストレス社会の現代において、飲酒によるストレス解消は多くの人を助けているよね。
『くそー!今日は飲まずにはいられるかー!』なんて良くあるよね。
幸い、断酒をすることで、溶けた脳が完全には無理でも再生することがわかっているんだ。
また、適量を守って飲酒すれば、脳の萎縮を最小限にとどめることも出来るよ。
健康的に過ごせるよう、量を守ってアルコールと付き合って行こうね~!
飲みすぎが気になるなら、オルニチンサプリ比較ランキングをチェックしてみてね。